心電図
生理学的診断装置・心電図
心電図心電図検査では、心臓に起因する病気や健康状態を調べる事ができます。 心臓が動く時に出る電気を増幅し、波形として記録します。 その波形の形状や間隔などから不整脈や心臓に関する様々な疾患や心筋の状態を診る為の検査です。前胸部から左胸壁にかけて6個の電極を貼り付けることで、心臓を水平に切った断面での電気信号の方向を観察するほか、心臓前面での心筋の興奮状態を捉えます。 接地は、肢誘導すべてです。
ホルター心電計
生理学的診断装置・ホルター心電計(持続心電図モニター)
ホルター心電計(持続心電図モニター)心電図は心筋の動きから出る微量の電気を、体表面から記録したものです。 心筋の収縮と拡張や冠状動脈の硬化、心筋異常などが、その波計から推察されます。 二次検査として行う身体に装着するホルター心電図は24時間連続記録して、日常生活の中での動悸、息切れ、就寝時明け方のドキドキなど心臓の動きをみる検査です。 刺激伝導系とは、洞結節~心房、房室結節~ヒス束~(左右)脚、~プルキンエ線維~心室を示し、この順で電気シグナルが伝わります。 心電図検査では、体の表面から、この電気シグナルを波形(P波、QRS波、T波)として記録しています。 2チャネルホルター心電図です。
ベッドサイドモニター
生理学的診断装置・ベッドサイドモニター(持続心電図モニター)
ベッドサイドモニター・持続心電図モニター心疾患に限らず、呼吸器疾患、絶対安静の患者、その他全身状態の急変の可能性が無視できない不安定な患者が入院しているときは、脈拍など最低限のバイタルサインを監視するために心電計を装着し心電図を持続的に監視します。 心疾患に限らず、呼吸器疾患、絶対安静の患者、その他全身状態の急変の可能性が無視できない不安定な患者が入院しているときは、脈拍など最低限のバイタルサインを監視するために心電計を装着し心電図を持続的に監視します。
スパイロメトリー
生理学的診断装置・スパイロメトリー(肺機能検査)
・スパイトメトリー(肺機能検査)COPD(肺の生活習慣病)早期発見のため肺の空気の出入り機能や呼出力の減弱などを調べます。 マウスピースを口に入れて大きく息を吸って吐いてという行為を繰り返し、肺活量を測定します。 大きく息を吐くという行為で1秒量と努力性肺活量を測定します。 呼吸する力は肺活量、努力性肺活量、1秒量などで表され、肺活量が80%以下の場合は拘束性肺機能障害(肺の容量が小さくなった状態)肺結核や肺線維症など、1秒率が70%以下の場合は閉塞性肺機能障害(気道が狭くなった状態)肺気腫や気管支喘息などと判ります。
血圧脈波計
生理学的診断装置・血圧脈波計
血圧脈波計運動不足の人、糖尿病、高血圧症、ヘビースモーカーの方は虚血性心疾恵、動脈硬化症を合併しやすいことが知られています。 手足のしびれ、冷感、披行などの症状に現れます。
このような場合は、下肢の動脈硬化などによる血管の狭窄および閉塞が起き抹消血管の血液循環障害の可能性を疑います。 この検査を行うことにより動脈硬化(血管の老化など)の度合<血管年齢の測定や早期血管障害を検出することができます。
心血管系疾患のリスクとして、PWV(脈波伝播速度)で評価される動脈の硬さも知られており、動脈の硬さの亢進には2つの病態が存在します。 1つは器質的変化であり、平滑筋細胞・組織球・単球の遊走・変性・増殖、膠原線維の増加、弾性線維の変化・減少、結合組織へのフィブロネクチン、プロテオグリカン、コンドロイチンなどの沈着を主体とする。 もう1つは機能的変化で、アンジオテンシンⅡ、エンドセリン1、アルデステロンなどの血管作動物質、交感神経・副交感神経、内皮細胞由来一酸化炭素などが血管トーヌスを変化させることと、血圧上昇、心拍数増加に伴う動脈への緊満による硬さの亢進です。 メタボなら血圧の上昇が認められるため、ここでの動脈の硬さには器質的変化のみならず機能的変化も生じていることを考慮しての検査です。
眼底カメラ
生理学的診断装置・眼底カメラ
眼底カメラ眼底(網膜)を検査することで、網膜に関する病気の有無を調べます。 目に強い光を当てて眼底(網膜)の血管の大きさや走行、出血や網膜剥離の有無等を診る検査です。 眼底は眼病や生活習慣病(高血圧・糖尿病・脳梗塞・高脂血症)があると異常が出やすい場所です。 糖尿病は、成人の中途失明の第1位である糖尿病性網膜症等を引き起こすこともあるので、早期の発見が重要です。 眼底写真では、乳頭、黄斑(中心窩)、眼底動脈(網膜中心動脈、鼻側動脈、耳側動脈)、眼底静脈が描出されます。 網膜中心動脈が閉塞されると血管が描出されなくなるが、視神経乳頭や黄斑は描出されます。 白血病ではドーナツ状の出血(ロート斑)がみられます。 わかる疾患は、網膜剥離、糖尿病性網膜症の有無、高血圧網膜症、加齢黄斑変性、視神経萎縮、網膜静脈閉塞症などです。
オージオメーター
生理学的診断装置・オージオメーター
オージオメーター耳で聞こえる音の確認度合(自覚的)を記録し客観的に調べる装置で、外耳から脳中枢迄の伝達系や難聴の度合・性質、耳鳴り具合等を診断します。 健康診断では1000Hzと4000Hzの聴力検査を行います。 学校保険法に基づいた選別聴力検査(1000Hz・30dB)、(4000Hz・25dB)、気導聴力検査が可能です。 騒音性難聴の初期段階では、4000Hz付近の高周波領域の聴力だけが障害を受け、日常会話にはほとんど支障がなく、周波数別の聴力検査を受けないと発見が困難です。
超小型防水ホルター心電計
生理学的診断装置・超小型防水ホルター心電計
超小型防水ホルター心電計Cardy303pico+
世界最小・最軽量クラス(薄さ9㎜、重さ13g)
の小型軽量設計で入浴もできる患者さんにやさしい検査を実現したホルタ―心電計です。
炭酸ガス分析装置
生理学的診断装置・炭酸ガス分析装置
炭酸ガス分析装置
マウスピースを口に咥えて呼吸を6回繰り返すことで、簡単にEtCO2
を測定できるパルスオキシ・カプノメーターです。
これにて呼気中の二酸化炭素濃度で測定でき、呼吸不全の程度や酸素投与量の設定に役立ちます。
一酸化窒素分析装置
生理学的診断装置・一酸化窒素分析装置
一酸化窒素分析装置
当院では、呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)の測定が可能です。
気管支喘息、咳喘息の患者さんの気道には好酸球性の炎症が起きており、FeNOの上昇はその存在を示唆しています。
FeNO測定により、気管支の炎症の存在や喘息の症状のコントロールに対する評価ができます。